Kalika me Lama
花代
¥2,500 (+tax)
ハワイ語で「絹と光」という意味を持つ「Kalika me Lama」。ハワイの地を訪れた花代がそこで出会ったのは、かつてハワイに豊かに根付いていた文化と自然。失われつつある文化の復興に勤しむ人々との触れ合いを通して、ハワイの幻想と現実と向き合います。この小さな小さな写真集には、複雑な歴史を背負うこの場所で、絹で作られたKALIKAのフラの衣装を身につけた姉妹や親子、神秘的な植物が、ハワイの光の中でとらえられています。
訪れたのは、フラ発祥の地と言われているモロカイ島と、マウイ島の東端に位置するハナ。モロカイ島では、海辺で二人の美しい姉妹が舞っています。二人の頭につけているレイポッオ(頭につけるレイ)の葉は、ハワイアンにとって、日々欠かせない植物。時折現れる幻想的な森は、ファリック・ロックがあるパラアウ州立公園で、昔は王族のみが入る事を許されていた神聖な場所でした。奥深くに眠っている記憶を呼び覚ますような、懐かしさと幻想が入り混じるイメージによって、過去と現在をつなぐハワイとフラの物語が綴られています。
刊行を記念して『Kalika me Lama』ネックゲイターマスク付き限定セットも作りました。
仕様:105 x 74mm/ソフトカバー/56P
デザイン:竹廣 倫
衣装:KALIKA
定価:2,500円+税
発行:torch press
発行年:2020
花代(Hanayo)
現代美術家。幼い頃から写真、音楽、演劇に親しみ、19歳で大学中退後、向島で半玉(芸者の卵)修業を開始。そのエピソードはロンドンの『The Face』誌の表紙を飾り、ゴルチエなどのモデルとしても活躍する。日本では一時TV、舞台などに出演、さらに歌手としてソロ活動のほか、多彩なコラボレーションも展開。並行して中学生の頃から同じカメラで自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真を撮り続けており、またこうした要素にコラージュ、パフォーマンス、音楽、立体表現を加えたインスタレーションを発表する。『花代展 ウツシ・ユメクニ』(パルコギャラリー、東京)、『Hanayo- fuck little red riding hood 』(パレ・ド・トーキョー、パリ)などの個展を始めとする展覧会多数。作品集に『ハナヨメ』『MAGMA』『berlin』などがある。東京ベルリン在住。